概要
【中央制御室での一括管理システム】
実際の大きなビルでは、各フロアにある装置は「今の状況を報告する」ことに専念し、判断は「中央管理室」のコンピュータがまとめて行っています。
この実習では、複数のPCをクラウドでつなぎ、ビル全体の安全を守る高度なプログラムを作ります。各現場のPC(送信側)はセンサーの値を送り続け、中央のPC(受信側)がそのデータを見て「異常がないか」を判断し、記録や警告を行います。サーバー室の防犯や屋上の浸水対策など、プロのエンジニアと同じ視点でシステムを構築しましょう。

用意する物
- タコラッチ・ミニ + PC 送信用と受信用の2セット以上を推奨)
- 手作りスイッチ
- ワニグチクリップ
活動
各場所のPC側(複数)と中央制御のPC側(1台)、のように役割分担をして活動を行います。
1. 工作
各現場の役割に合わせて、タコラッチ・ミニにを接続します。
- 屋上・トイレ・水回り: 手作りスイッチを接続します。
- サーバー室: ドアが閉まっている時はアルミテープ同士が触れ、開くと離れるような「ドア開閉センサー」を自作して取り付けます。
2. プログラミング
「送信側は今の状況を報告し続け、受信側がそれを判断して動く」という仕組みを作ります。
【送信側:現場のPC】
使うカードの例
- 計測 02:人が動いた(人感センサー)
- 計測 04:水に濡れた(電圧)
- 計測 05:押した・踏んだ(クリップ端子)
- 通信 01:データを送る(インターネット間通信(送信))

プログラム例
送信側では「もし〜なら」という判断は行いません。ひたすら今の数値を送り続けます。
-
[ (通信 サーバー室ドア) を (電圧) にする ] -
[ (通信 1階ロビー) を (人感センサー) にする ] -
[ (通信 屋上浸水) を (電圧) にする ]※通信グループIDは、すべてのPCで同じ(例:[日付][クラス][グループ名])に設定してください。
【プログラム例(各場所の各PCで設定する)】

【受信側:中央制御室のPC】
使うカードの例
- 通信 02:データを受け取る(インターネット間通信(受信))
- 制御 01:明かりをつける(カラーLED)
- 制御 02:しゃべる(音声合成/Scratch)
- 制御 09:表示する(表示する/Scratch)

プログラム例
届いたデータを見て、司令塔として判断を下します。
-
ログの記録:
[ スプレッドシート (URL) に、(通信 x の値) を記録 ]を使い、すべての変化を記録します。 -
異常の判断(条件分岐): 各場所のセンサーに合わせてプログラムを組み合わせる
-
[ もし (通信 サーバー室ドア の値 < 20) なら ](サーバー室のドアが開いたと判断) -
[ 明かりをON ](カラーLEDを赤くして警告) -
[ 「サーバー室のドアが開きました。確認してください」としゃべる ] -
[ 「サーバー室ドア確認!」と5秒表示する ]
-
【プログラム例(各場所のセンサーに合わせてプログラムを考えて組み合わせる)】

3. 動作確認
- 各現場でセンサーを反応させます(ドアを開ける、水滴を垂らすなど)。
- 中央制御室のPCで、正しい警告メッセージが流れるか確認します。
- スプレッドシートを確認し、異常が発生した時間が正しく記録されているかチェックしましょう。
発展
AkaDako Cloud Plus の機能を使ってデータ分析・AI診断
【Googleスプレッドシートでログの記録】
- 通信 05:スプレッドシートに記録(スプレッドシートに記録/Scratch) +アクセス を活用します。
-
ログの記録:
[ スプレッドシート (URL) に、(場所名)と(,)と(通信 xxx の値) を記録 ]を使い、異常があったときのを記録をGoogleスプレッドシートに記録します。(複数の値を送る場合は、(りんご)と(バナナ)ブロックを使って、"カンマ(,)区切り"でまとめて送ります。(CSV形式))

- ログの分析::スプレッドシートに送られた"カンマ(,)区切り"の値は、「=SPLIT(B2,",")」 という関数を使うと、データを分けてくれます。フィルターや並べ替えを使ってデータを整理したり、データを組み合わせてグラフや表にしたり、統計分析したりすることができます。

【AIによる画像診断(定期診断)】 AIカメラ(生成AI)を使い、画像による詳細な巡回チェックを追加しましょう。
- AI 03:ステージ表示されている物についてたずねる(たずねる/Scratch) +アクセス を活用します。
- 1階ロビー: 床に「汚れ」や「不審な放置物」がないかAIに質問します。
- 屋上: 壁に「ひび割れ」がないか、排水口が詰まっていないかAIに確認させます。
- 廊下・階段: 誘導灯の前が「荷物」で塞がっていないかAIに判定させます。
- トイレ: 床に「水漏れ」がないかAIに見極めさせます。
- サーバー室: 「入室している人は許可された服装(制服など)か」をAIにたずねて、セキュリティを高めます。
【プログラム例】 「送信側:現場のPC」 で30分(1800秒)に1回、生成AIに画像について聞き、スプレッドシートに記録する。※実行する前に、画面右上のボタンでカメラモードに切り替えてください。

【スプレッドシート表示例】

※利用には、AkaDako Cloud Plus のアクセスキーが必要です。