企画開発・広報体験

用意する物
- タコラッチ・ミニ
- 1個
- 課題解決プログラミングカード
- 1セット(タコラッチ・ミニ基本セットに同梱)
- PC(タブレット)
- 1台
活動
ふだんの生活の中で、「なんか不便だな」「こうだったらいいのに」と思うことはありませんか?
この授業では、そんな身近な“困りごと”に目を向け、自分たちでアイデアを出し、AkaDakoを使って解決する方法を考えていきます。
ただ知識を学ぶだけでなく、自分の頭で考え、手を動かし、仲間と協力しながら、未来をよりよくする体験ができます。
これは「総合的な学習の時間」で大切にされている、自分で課題を見つけ、社会や将来につながる力を育てる学びでもあります。
授業では、「アカダコお助け株式会社」の社員になりきって、課題を解決する製品の企画・開発・広報を体験します。
同梱の「課題解決プログラミングカード」を使えば、Scratchが初めてでも楽しくプログラミングに取り組めます。
■ 学習環境の準備
- 学習グループを作る(2人1組がおすすめ)
- タコラッチ・ミニと課題解決プログラミングカードを配布しておく(2人で1セット)。
- ワークシートを参加者同士が共同編集できるようにしておく。(ページ下部の「先生へ>指導資料」を参照)
■ 授業用スライドに沿って学習を進める
この授業スライドでは、身の回りの「困った!」や「こうだったらいいのに」と思うことに目を向け、自分たちで問題を見つけて、その解決にチャレンジします。
AkaDakoを使って、プログラミングやものづくり、広報まで体験しながら、社会をよりよくするアイデア=“イノベーション”を生み出していきます。
自分の力で課題を見つけ、解決するプロセスは、将来の仕事や社会でも役に立つ大切な力です。
スライドに沿ってイノベーション体験をし、「未来を変える一歩」を踏み出してみましょう!
■ スライドでの学習が終わったら、自由にプログラミングで問題解決!
授業用スライドで課題解決の方法を学んだら、自由に自分で発見した問題や設定した課題を解決するものを作ってみましょう!
- アプリ起動(タコラッチ・ミニ用プログラミング環境)
■ 課題解決プログラミング例
先生へ
■指導資料
- スライド
- 授業用スライド(ログインの必要なし)
- 編集用スライド(Canva) : Canvaにログインして「ファイル→コピーを作成」をする事で編集が可能となります。学校等での授業や研修で独自のスライドや資料を作る際には、自由にご利用ください。
- 共同編集ワークシート(製品設計書・広報企画書)
- 共有用Googleスライド
- Googleスライドのコピーが作成されます。先生のGoogleドライブにコピーを作成した後、生徒とリンクを共有することで、生徒同士が共同編集することができます。
- 共有用PowerPoint
- PowerPointのファイルがダウンロードされます。ファイルをダウンロードした後、パワーポイントの共有機能を使って、生徒とリンクを共有することで、生徒同士が共同編集することができます。
- 共有用Googleスライド
- ワークノート(作成中)
- 指導案(作成中)
■本活動の位置付け
- 小学校および中学校の学習指導要領では、総合的な学習の時間の目標に、児童生徒が自ら課題を見付け、よりよく問題を解決する資質・能力の育成が掲げられています。この企画開発・広報体験授業では、探究的で教科横断的な活動を通じて児童生徒の課題発見・解決能力を育むとともに、情報活用能力の向上にもつながっています。また、社会の課題に挑戦し、創造的な解決策を考える過程で、児童生徒が自己の生き方や将来のキャリアについて考える機会ともなっています。こうした学びは、総合的な学習の時間で重視されるキャリア形成の視点にも沿っており、同時間の趣旨に適合する内容です。
■本活動の位置付け
- 小学校および中学校の学習指導要領では、総合的な学習の時間の目標に、児童生徒が自ら課題を見付け、よりよく問題を解決する資質・能力の育成が掲げられています。この企画開発・広報体験授業では、探究的で教科横断的な活動を通じて児童生徒の課題発見・解決能力を育むとともに、情報活用能力の向上にもつながっています。また、社会の課題に挑戦し、創造的な解決策を考える過程で、児童生徒が自己の生き方や将来のキャリアについて考える機会ともなっています。こうした学びは、総合的な学習の時間で重視されるキャリア形成の視点にも沿っており、同時間の趣旨に適合する内容です。
■教材の特長とSTEAM教育としての位置づけ
この教材は、AkaDakoを活用して、子どもたちが実社会にある「困りごと」に向き合いながら、自ら課題を見つけ、解決に挑戦する学びを体験できる構成となっています。
総合的な学習の時間やキャリア教育の文脈で活用できる内容ですが、その本質は「STEAM教育」の視点を踏まえた設計にあります。以下に、本教材の特長とSTEAM教育としての位置づけを整理しました。
STEAM教育としての主な特長
-
現実世界の課題解決に挑む体験 日常生活で感じる不便さや不満を起点に、自分たちで課題を設定し、製品やサービスの形で解決策を考えます。課題発見から広報までの一連のプロセスを通じて、問題解決力や創造的思考を育む構成です。
-
技術・表現・データ分析などの横断的な学び AkaDakoを用いたセンサー制御やScratchプログラミングにより、技術的スキルだけでなく、情報の構造化や論理的な思考も育成します。また、製品の魅力を伝えるための広報活動では、デザインや表現力(Art)の育成も重視されており、STEAMの「A」も自然に含まれています。
-
初心者にも配慮された設計 ICTやプログラミングの経験がなくても取り組めるよう、「課題解決プログラミングカード」によりプログラム構成を視覚的に支援。AkaDakoのシンプルな接続性とあわせ、授業者・児童生徒双方にとって扱いやすい教材となっています。
-
協働的・探究的な学びの促進 グループでの対話や役割分担を通じて、他者との協働の中で学びを深めていきます。最終的には発表の場で製品の特徴を自ら説明することで、自己表現力とプレゼンテーション力も育まれます。
-
STEAM5領域を網羅した実践的な活動
- Science:センサーを使った現象の計測・観察
- Technology:Scratchプログラミングでの計測制御(通信・AIも含む)
- Engineering:製品づくりの設計・試作・改良
- Art:製品の作り込み、CMやポスターなどの表現活動
- Mathematics:センサー値の分析や条件設定の論理
本教材は、知識の習得にとどまらず、「自分で考え、試し、伝える」ことを重視した実践的なSTEAM教材として、幅広い学年・教科でご活用いただけます。
■タコラッチ・ミニを使うメリット
- 準備が簡単!
- GIGA端末にUSB接続をするだけで、すぐに使用することができます。
- 基本的なセンサー、アクチュエータ等が内蔵されています(明るさセンサ・人感センサ・LEDライト)。
- Scratchでプログラミングができる!
- Webブラウザでアプリを開けば、すぐにScratchで、簡単にプログラミングができます。
- アプリを開くと、タコラッチ・ミニ専用のブロックが用意されています。
- 課題解決プログラミングカードで、主体的な学習ができる!
- 課題解決プログラミングカードを組み合わせて、解決する課題や、それに応じた動作させたい一連の流れを考えることができます。
- 裏面には、Scratchのプログラミング方法が書かれているので、それにしたがって児童自身がプログラムを組むことができます。
- 総合的な学習の時間の探究活動へもつなげられる!
- 通信やAI(音声認識、機械学習、生成AI等)など最新技術を含めた、幅広い技術を体験することができます。
■授業を行うに当たっての留意事項
- 外部の電気回路(例:電池と豆電球)を制御したい場合は、制御01のカードの代わりに制御05のカードを入れてください。
- 課題に対応するカードの組み合わせ、プログラミングの解答例はこちら。
■関連する学習指導要領解説の記載
- 小学校
- 中学校
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総合的な学習の時間編 第2章 総合的な学習の時間の目標 p8~17
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総合的な学習の時間編 第4章第2節 内容の取り扱いについての配慮事項(3)(4) p51~54
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 技術・家庭編第2章第2節3項D情報の技術(3)(4)p.55~59
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編 第3章第3節 (1)主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善 p77~81
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編 第3章第3節 (3)コンピュータ等や教材教具の活用 p84~86
- 中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 総則編 第3章第4節1(3)キャリア教育の充実 p99~101
「こんな教材を開発して欲しい」「オフィシャル教材のここを改良してほしい」等御座いましたら、お気軽にご意見を頂ければ幸いです。